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青梅・井中居跡に「marumu武蔵茶寮」 和の伝統色がモチーフのかき氷も

狭山茶抹茶の「若竹色」のかき氷

狭山茶抹茶の「若竹色」のかき氷

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 「marumu(マルム)武蔵茶寮」(青梅市藤橋)が6月20日、懐石料理店跡にオープンした。

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 同所では黒茶屋(あきる野市)が経営する「かいせき井中居(いちゅうきょ)」が2年前まで営業していた。100年以上を経た建物をベースに、小川が流れる竹林庭園があり、「静かな井戸の中のような居心地を感じることのできる店として愛されてきた」という。

 経営は工業用塗料のグローバルメーカー、武蔵塗料グループ(豊島区)。井中居を利用した同社の福井裕美子社長が、たたずまいやしつらえ、サービスに心を打たれ、当時の黒茶屋の高水謙二社長と親交を持った。井中居に売却の話があることを知り、譲り受けることにした。開店に向け高水さんのアドバイスも受けた。

 建物の1階が店舗。玄関、ラウンジ、板の間1室、畳間4室で、テーブルと椅子をゆったり配置する。利用客はほぼ、個室の中で時間を過ごせるという。

 メニューは、南アルプスの天然氷を使った3種のかき氷とアイス、江戸時代後期から続く池之屋園の茶葉を使った4種の狭山茶。塗料メーカーらしく和の伝統色にこだわり、飲食業の経験がある佐々木櫻子さんが開発した。

 かき氷は、狭山茶抹茶の「若竹色」、国産イチゴシロップを使ったイチゴの「紅緋(べにひ)」、自家製黒蜜と秘伝豆きなこの「玄(くろ)」(以上1,800円)。山盛りのかき氷に白玉、特製練り菓子が入り、トッピングの生ミルク、粒あんなどで味変も楽しめる。

 狭山茶は全てホットで提供。「狭山茶摘み歌」の一節「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」から名前を取った「とどめ茶」(680円)は、朝、昼、夜でブレンドを変えて出す。

 店を担当する矢島康宏さんは「木造古民家を吹き抜ける自然の風や、竹林に移り変わる季節も楽しみ、時を忘れられる場所を提供できれば」と話す。

 営業時間は11時~16時。月曜・火曜定休。営業は10月上旬まで。その後、リニューアルを予定する。

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